ご挨拶このページを印刷する - ご挨拶

院長
 令和6年4月1日、東佐賀病院院長を拝命いたしました山本修一です。私は平成26年に小児科診療部長として赴任して以来、専門のアレルギー診療に加え当時は不慣れであった重症心身障害児者診療に携わってまいりました。懸命に生きる入院患者さんたちと接するうちに、それまでの気持ちが徐々に変化していくのを自覚し、医療の本質の一面に触れることができたと考えており、今では感謝の気持ちを持っております。
 令和1年には副院長を拝命し、北島吉彦前院長のご指導のもと医療安全管理、病院経営などを学びました。特に令和2年から続いた新型コロナ感染症パンデミックにおいては、佐賀県東部医療圏における拠点病院としての機能を果たすべく、私どもは昼夜を問わず入院患者対応をいたしました。一方では院内感染が繰り返し発生し、患者さんたちにご迷惑をおかけしたことは心苦しい限りですが、職員一丸となりこれらの苦境を乗り切ったことは、今や東佐賀病院としての自信、誇りであります。

 さてパンデミックがようやく終焉を迎えた今現在、私たち東佐賀病院は本来の機能である、真の意味での「地域支援」病院に回帰するときであると考えております。超高齢者社会を迎えご家庭や施設でお過ごしのご高齢の方が増えており、それに伴う救急要請は年々増えていくものと思われます。ご家族のレスパイトの需要にも対応する必要があります。あるいはパンデミックの間に必要な医療・受診を敬遠されていた方もおられることでしょう。
 私どもは地域の医療機関の先生方と密に連携を取りながら、この地域の方々がお困りになられた時には気安くご相談いただけるような病院であるよう努めます。結核、重心のセーフティーネット系に加え救急医療にも力を入れ、さらに地域から必要とされる診療機能の充実、拡充を図ってまいる所存です。

 東佐賀病院の病院理念にも入れましたが、医療の原点である「心」を忘れることなく信頼される医療を提供できるよう、職員一同努力する所存であります。今後とも東佐賀病院にご指導、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和6年4月1日 東佐賀病院院長 山本 修一