呼吸器内科このページを印刷する - 呼吸器内科

診療内容

呼吸器内科
当院は日本呼吸器学会の認定施設であり、一般呼吸器疾患(間質性肺疾患、気管支炎・肺炎、結核・非結核性抗酸菌症など)の診断・治療を行っています。当科の病床数は一般 20床(急性期)、結核20床で、そのほか地域包括ケア病棟にて慢性呼吸不全に対する呼吸リハビリテーションを行っています。また当院は佐賀県で唯一の結核病床を有する施設でもあり、佐賀県内全域から結核患者の紹介を受け診療しています。患者さんの病状に応じて、より精密な検査や手術などの処置が必要と考えられる場合には、大学病院を含め他の医療機関で診療を受けられるよう紹介しています。また患者さんの病状や御希望に応じて、近隣の医療機関や訪問看護ステーションと連携し、呼吸器疾患を有する患者さんの在宅医療をサポートしています。

外来

月~金曜日の毎日、午前に外来診療を行っており、紹介患者さんのみではなく、紹介状のない患者さんも診療しています。慢性呼吸器疾患看護認定看護師や3学会合同呼吸療法認定士(日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会)の資格を有する看護師による呼吸器看護外来を開始し、医師の診療とともに呼吸器疾患を有する患者さんの療養指導・吸入指導などを行っています。

入院

一般病棟では、肺炎、気管支喘息発作、急性呼吸不全、慢性呼吸不全の増悪などの診療を行っています。その中でも在宅酸素療法や在宅人工呼吸療法を行う必要がある患者さんには、病気の自己管理の一環として自ら治療に取り組んでいけるようなサポート(患者教育)を行うため、各医療専門職(医師・看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・栄養士・社会福祉士)から構成される呼吸ケアチームで多職種が関われるような体制を整えています。専門性のある個別的なサポートが可能となるよう、チームでカンファレンスを行いながら急性期および慢性呼吸器疾患の治療や呼吸リハビリテーションに携わっています。

呼吸リハビリテーションについて

呼吸器に病気のある患者さんは、せきやたん・息切れ・呼吸困難感などの症状が活動することで強くなるために、自然に動きの少なくなる生活(身体活動量減少)におちいる傾向があります。その生活が続くと体力の低下(運動耐容能低下)を招き、座りきり・寝たきりになる患者さんもみられます。代表的な呼吸器疾患であるCOPDでは、病気そのものからくる肺機能低下や呼吸困難感の強さよりも、身体活動レベル・1日総歩数の低下が生命予後を悪化させるもっとも高い予測因子であることが、2011年に報告されました。今では、症状で動けなくなってきている呼吸疾患の患者さんに広く呼吸リハビリテーションを提供することが強く勧められています。
呼吸リハビリテーションは、身体活動レベルの低下した動かない生活から離脱し、体力をつけ・病状を安定化させることを目的に、運動療法を中心として構成されています。息切れ症状の強い患者さんには、まず最初に息切れを軽くするための方法(コンディショニングやADLトレーニング)を学んで習得していただき、心肺機能に合わせて徐々に筋力・持久力トレーニングに取り組んでいけるようにしています。

結核について

日本では、2022年のデータで年間10235人の新規結核患者が発生しています。結核患者数は年々減少傾向にあり、日本は2021年にようやく低まん延国の仲間入りを果たしましたが、高齢者や合併症を有する患者が多く、また若年者の受診の遅れ、ホームレスや外国籍の結核患者の増加などが問題となっています。 結核症の治療は、4種類の抗結核薬で治療を開始し、薬剤耐性がなければ6ヶ月で治療は終了します(3種類の薬剤で治療する場合は9ヶ月)。排菌があり隔離入院となった後、治療にて改善し結核病棟を退院する際には、地域の保健所や病院と連携して、治療の継続が問題なくできるような体制を整えています。また当院では国立病院機構の一施設として、結核症の臨床研究に協力しています。

外来診療担当表

柴田 貴章
千布 節
小林 弘美(新患) 
千布 節
小林 弘美
犬山 正仁

佐賀大学 呼吸器内科医師 
柴田 貴章(新患)
犬山 正仁
柴田 貴章
小林 弘美

医師紹介

職名 氏名 専門分野 所属学会 資格など

呼吸器内科医長

柴田 貴章

呼吸器内科
内科

日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会内科認定医

呼吸器内科医長

小林 弘美

呼吸器内科

日本呼吸器学会専門医
日本呼吸器学会指導医

呼吸器内科医長

犬山 正仁

喘息
COPD

日本内科学会総合内科専門医
日本結核・非結核性抗酸菌症学会指導医

呼吸器内科医長

千布 節

呼吸器内科

日本内科学会認定医
日本医師会認定産業医