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健康のヒント 小児ぜんそくの早期治療

いまに治るハズ、が・・・

ぜんそくの「ひゅ?ひゅ?、ぜいぜい」の発作は、本人はもちろんのこと、そばで見ている親も苦しい。でも親せきや周囲の人は、「幼稚園生になったらよくなるよ」と善意で言ってくれる。親の方も体を鍛えるため水泳や海水浴、日光浴などをさせようと考える。でも、幼稚薗になっても発作が起こると、今度は、「小学生になったら治るよ」と励ます。

しかし、中学生になっても発作を繰り返すと、将来の進学や就職、結婚に障害になるのではないかと心配し、なぜ、もつと早くきちんと治療しなかつたのだろうと後悔する。

しかし、薬の発達で、ぜんそくの治療は以前と比べてコントロールしやすくなり、重症の発作を経験することが少なくなった。

早めに確実な治療を

最近の問題は、前述の思春期ぜんそくと乳児ぜんそくの増加である。ぜんそくにかかっている期間が長くなると、気管支の組織にケロイドのようなきずあとが残る。また、気道も敏感になり、治りにくい思春期ぜんそく、成人ぜんそくになる。だからきずあとが残らないうちに早期に、薬物療法も含めた総合治療を始める必要がある。つまり、ぜんそく発症のピークの年齢である2~3歳でぜんそくと診断されたら、確実に治療するべきである。

また、ぜんそく様(性)気管支炎と診断されていても、本人にアトビー性皮膚炎があったり、兄弟や両親、祖父母にぜんそくがあったりすると、将釆ぜんそくになる可能性が高いので、これもぜんそくとして治療する。

健康のヒント 最近の食中毒のあれこれ

食中毒の原因物質

原因物質は、細菌、化学物質、植物性自然毒(キノコ毒など)、動物性自然毒(フグ・貝毒など)、1997年(平成9年)に追加された小型球形ウイルス(ノロウイルス)に分類されます。

なかでも、細菌が90%前後を占めます。サルモネラ菌(ミドリガメ、鶏卵など)、腸炎ビブリオ(魚介類の生食など)、カンピロバクター(汚染トリ肉など)、病原大腸菌(平成8年に全国に大流行した0157など)、黄色ブドウ球菌(毒素型の代表)、ボツリヌス菌(毒素型の代表、いずし、ハム、乳児のはちみつなど)、などの細菌です。

また最近急速に増えているノロウイルスが注目されています。このウイルスは、カキの生食との関連が大で、日本人の成人の約60%から70%が保有しています(症状の軽重に関わらずどこかで感染したことになります)。また最近では、施設での集団感染が全国的に問題となっています。

食中毒の発生状況

全国的に、サルモネラ菌、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、病原大腸菌による食中毒が、平成8年以降 急激に増加しています。

この食中毒の急増は、0157の大流行で細菌性食中毒が広く一般の人に認識され、患者数の少ない事例が表面化したこと、食材の流通機構、特に同一食品の大量供給システムが 確立されたこと、などが大きな原因 となっていると思われます。

食中毒の予防

WHOの食中毒防止10ヶ条を参照してください。

WHOの食中毒防止10ヶ条
  • 安全に調理された食物を選ぶ
  • 十分に調理する
  • 調理した料理はすぐ食べる
  • 食物は注意探く保存する
  • 再加熱は、十分に行う
  • 未調理食品と調理済み食品を接触させない
  • 手洗いを何度もする
  • 調理場の表面を神経質すぎるど清潔に保つ
  • 食品を、昆虫、ネズミ、動物から遠ざける。
  • 安全な水を使う

医師紹介

副院長 山本 修一
[専門分野] 小児アレルギー免疫
 

所属学会 資格など

医学博士 日本小児科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 日本アレルギー学会指導医