平成30年度議事録 このページを印刷する - 平成30年度議事録

小児死亡事例に関する登録・検証システムの確立に向けた実現可能性の検証に関する全国版後方視的調査(2014-2016年)

申請番号 30-8
申請者 小児科 山本 修一
課題 小児死亡事例に関する登録・検証システムの確立に向けた実現可能性の検証に関する全国版後方視的調査(2014-2016年)
【概要】
 諸外国では小児が亡くなった際に、その詳細な検討を多機関で行い同様の死亡が新たに発生することを予防するための知見を蓄積する制度(チャイルド・デス・レビュー:CDR)が整っている。その結果、予防可能な小児死亡に対し多くの施策が提供され、小児死亡の減少につながっている。
日本小児科学会は本邦でそのような制度を整備していくため、2012年に地域限定のパイロット研究をおこなったが、本研究はこのパイロット研究の方法論を改良し、広く全国規模で情報収集を行い、その有効性を検証、本邦でCDRが社会実装可能であるかを検証することを目的とする。
判定 承認 計画どおり承認とする

非経口患者の舌苔除去に対するアズノールの効果

申請番号 30-7
申請者 11病棟看護師 古賀 さおり
課題 非経口患者の舌苔除去に対するアズノールの効果
【概要】
 重症心身障がい児(者)(以下重心患者と略する)の多くは脳性麻痺等の疾患や拘縮により寝たきり・ADL全介助であることが多い、当病棟においても、50名中約48%の患者が胃棲や経鼻経腸栄養用チューブ等非経口摂取による栄養摂取を行っており、口腔内が乾燥・舌苔が肥厚しやすい傾向がある。当病棟では毎日ブラッシングや口腔内専用拭き取りシートでの拭き取りによる口腔ケアを行っているが、中々改善が見られないケースがある。歯科の介入により、重曹を用いたケアを1日2回行う手法が有効であることが分かった。しかし、全員にそのケアを行う事と、1日のブラッシング回数を2回に増やすことは患者の緊張感や不快感が増す可能性があった為、他に患者にとって安楽であり、簡便な手法が無いか研究検索を行った。先行研究では、歯ブラシ洗浄後に1日1回、アズノール混合液に浸したガーゼでの拭き取りで改善が見られたとの報告があった。本研究ではアズノールの効果持続時間が10~15分である事を考慮し、混合液を使用するタイミングを口腔ケア前に変更して効果に変化があるか、混合液が有効であるかどうかを検証する。
判定 承認 計画どおり承認とする

地域包括ケア病棟で退院支援が困難であると感じた事例の背景調査

申請番号 30-6
申請者 地域包括ケア病棟看護師 平川 涼子
課題 地域包括ケア病棟で退院支援が困難であると感じた事例の背景調査
【概要】
 地域包括ケア病棟とは、急性期を経過した患者及び在宅療養を行っている患者等の受入を行い、患者の在宅復帰支援を行う機能を有している病棟である。地域包括ケア病棟において、在宅復帰率70%以上及び地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料が60日までということが施設基準で定められており、退院支援のあり方に大きく関わっている。入院形態としては、他病棟からの転棟や当病院受診後の緊急入院、またリハビリテーション目的での他病院からの転院等が挙げられ、疾患も循環器科や整形外科など多岐にわたる。そのため在宅復率及び60日の期限を視野に入れながらも個々の患者に応じた退院支援を行う必要があり、受け持ち看護師としての役割が重要になっている。高齢化社会であり入院患者は後期高齢者が多く、身体的疾患の問題だけではなく認知症等の精神疾患も大きく関わってくるため、在宅復帰やリハビリテーションの経過において問題となる場合も多い。
 現在当病棟では在宅復帰率70%の施設基準は満たしているが、看護師からは「退院が期限間近になってしまい焦りを感じた」「患者の状態により退院先が決定しにくかった」等円滑な退院支援を行うことができなかったという意見が度々聞かれた。難渋したと感じた事例を分析することで現状把握を行い、今後の支援に繋げていく必要があるのではないかと思われる。
判定 承認 計画どおり承認とする

退院支援に活かす先読み看護とは~退院先が変更となる症例の傾向を分析する~

申請番号 30-5
申請者 3病棟看護師 寺嵜 佳子
課題 退院支援に活かす先読み看護とは~退院先が変更となる症例の傾向を分析する~
【概要】
 急性期病院では在院日数の短縮化に伴い、患者が限られた期間に適切な医療を受け、退院後も安定した療養生活が送られるように、入院時から退院支援に取り組む必要がある。当院でも、入院時にスクリーニングと退院支援データベースの聴取を行い、予定退院先の希望の確認を行う。退院後も安定した生活が送れるように、退院支援データベース用紙を用いて、医療ソーシャルワーカー(MSW)、病棟看護師で希望の退院先に退院できるように、初期退院支援カンファレンスを行い、介入の必要性の有無を判断している。しかし、実際の退院となると、ADLの変化や介護の問題、介護度の変化、認知の問題などから、予定退院先の変更となることがある。
退院支援を円滑にするため、急性期病棟から包括ケア病棟に転棟時にも情報が明確となり、データベースが統一されていないことで、情報共有や伝達が不十分である。その為、介入時期が遅くなり、入院期間が長くなっている可能性があると考え、カンファレンス経過がわかりやすくなるように一般病棟で統一した退院支援データベースの作成をした。患者の状態により、退院先の変更は起こると思われるが、どのような患者が退院先の変更となりやすいかを知り、看護師はどのような関わりをするべきかを検討する。
判定 承認 計画どおり承認とする

衝動行為に対応する発達を考えた関わりについて

申請番号 30-4
申請者 13病棟 渕上 和浩  松元 久美子  二村 渚
課題 衝動行為に対応する発達を考えた関わりについて
【概要】
 A病棟のB氏は摂食時に一度飲み込んだ食物を繰り返し丸飲み、嚥下、嘔吐する反芻性障害の症状が見られていた。H28年の介護研究の食後の関わりにおいて徐々に反芻回数とともに症状は減少し、その後反芻症状は消失するまで軽快した。非言語コミュニケーションやスキンシップにより、快の表情が多く見られるようになり、QOLの向上へと繋がっていった。
 その後H29年1月頃より、日常生活上において食後突然、車椅子を自分で押しながら、病棟の廊下を自走する行為が多く見られるようになった。昼食後と夕食後はスキンシップ後であるため表情は良いが、いつの間にか他患の居ない静かな場所に好んで行き、車椅子の座っている。歩行状態は安定しているが、入り口付近の壁や他患者に接触しかけそうになるなどの状況が度々見られた。それらの安全面を配慮して、落ち着きがない時は、一時的にベッドへ誘導した。誘導した際は30分のタイムアウトを設定しタイマーを使用する。落ち着きがなく困った行動が見られた時は、本人の意思を尊重して短時間徘徊に付き添うが、さらに近観察が必要な時は本人に分かりやすい言葉で”部屋に入ってひと息つきましょうか”と冷静に対応。時間になるとベッド内抑制を解除とした。患者の問題となる行動パターンとして、病棟の廊下を自走される行為の頻度・回数・時間帯、病棟内の行動経路と範囲の調査を近観察する。障がい者の発達支援プログラムをもとに重症児のB氏の発達段階を考えた関わりの中でB氏の行動障害が改善されると考え、取り組んだ。
判定 承認 計画どおり承認とする

ウイニングを行っている重症心身障害児(者)の実態調査

申請番号 30-3
申請者 12病棟看護師 田中 貴大
課題  ウイニングを行っている重症心身障害児(者)の実態調査
※平成29年度承認分の一部変更
【概要】
ウイニングを行っているA氏のVSや呼吸状態を3学会合同プロトコルを使用し評価する。得られたデータにより患者の個別性に合わせた看護計画の立案・実施・評価を行う。
判定 承認 計画どおり承認とする

労働環境が糖尿病におよぼす影響について

申請番号 30-2
申請者 糖尿病・内分泌内科医長 髙木 佑介
課題 労働環境が糖尿病におよぼす影響について
※平成29年度承認分の一部変更
【概要】
 糖尿病患者は増加の一途を辿っているが、その要因として食習慣や運動習慣のほか、個々の遺伝素因や高齢化など様々なものが指摘されている。近年では就労世代の糖尿病患者の増加が目立ち、合併症の発症や進展により就労が困難な状態になれば、少子化も進む中でさらなる労働人口の減少に繋がる可能性がある。労働安全衛生法により事業所の労働衛生環境は徐々に改善傾向にあるが、事業所ごとに遵守状況は異なり、特に医療機関においては取り組みが遅れているのが現状である。一般に、交代制勤務や時間外労働は糖尿病を増悪させる因子と考えられているが、佐賀県内でそれを示すものはない。
 当院は、特に看護職員や調理職員においては交代制勤務を有するため、糖尿病のハイリスク群である。当院の職員を対象に、交替制勤務の有無および時間外労働時間数を調査し、過去の健診データを用いて、耐糖能やその他の所見にどのように影響しているかを調査する。
判定 承認 計画どおり承認とする

慢性閉塞性肺疾患患者における長時間作用性抗コリン薬/β2刺激薬配合薬の症状・呼吸機能・身体活動量への効果に関する研究(※平成29年度承認分の一部変更)

申請番号 30-1
申請者 呼吸器内科 小林 弘美
課題 慢性閉塞性肺疾患患者における長時間作用性抗コリン薬/β2刺激薬配合薬の症状・呼吸機能・身体活動量への効果に関する研究(※平成29年度承認分の一部変更)
【概要】
 COPDに対する治療薬を受けていない患者におけるスピオルトレスピマット(チオトロピウム臭化物水和物・オロダテロール塩酸塩)とスピリーバレスピマットレスピマット(チオトロピウム臭化物水和物)を比較検討し、LABA/LAMA配合薬の呼吸器症状、呼吸機能、身体活動量への効果を明らかにする。
 今回、研究対象となる患者の既定の変更を申請する。
研究対象を40歳以上85歳未満へ、また過去1年間の「定期的な」COPDに対する治療歴がない患者に変更し、過去5年間の悪性腫瘍の既往に関しては別紙のように変更します。
判定 承認 計画どおり承認とする